ひょうご就農支援センター

新規就農者の声Voice of seniors

先輩No.177

新植した園と地域のブドウ農家からの園地継承を受けてスタートしました。

取材日:令和7年8月
農業スクールでの研修を終え、既存園地を借り受けてぶどう農家として独り立ちをした松本和憲さんを取材しました。

松本和憲氏の写真

農業をめざした動機・きっかけは?

松本氏:西宮市の製造関係の会社に勤務していましたが、生まれ育った地元に帰ることにしました。

その時、「自分は何がしたいんだろう」と考えたときに、「農業」の文字が頭に浮かびました。きっと、中学生の時に「トライやるウィーク」で経験した農作業の楽しさが忘れられなかったからだと思います。それが、農業を志すきっかけとなりました。

良かった点、嬉しかったことは?

松本氏:自分のペースでコツコツ仕事ができることかな。昨年は、1日の売上金額の記録を更新できました。がんばったら、がんばった分だけ成果として返ってくるのが、達成感もありモチベーションにもなっています。

あと、やっぱりお客様からの「おいしい」のメッセージは格別にうれしい。今は、JAの直売所に持っていくことが多いですが、自分の直売所をもって贈答用を販売していきたいですね。

贈答用ぶどうセット
贈答用ぶどうセット
実るぶどうの写真

苦労した点は?

松本氏:就農1年目は、新植した苗管理が追い付かず、思ったより生育しなかったことですね。2年目は、コガネムシが大発生で葉が穴だらけに。。。3年目は、余裕が出てきて、大粒の房に仕上げようと、思いっきり摘粒してしまい、スカスカな房にしてしまいました。

高品質なブドウは、1つの作業だけで決まらない。土づくり、病害虫防除、肥料のやり方、枝や房管理等のすべての管理を網羅して、やっときれいなブドウができるんだと失敗して気づきました。今も日々、身をもって実感しています。

「お金を使わずとも自分の創意工夫で乗り切れることもたくさんある。」

松本氏:就農するとき、やっぱり資金面には苦労します。特に、果樹は、数年の無収入の期間がありますから。何で食つなぐかは考えておいた方がいいですね。いい機械やいろんな資材が欲しいですけど、キリがないですから。

いつも「お金を使わずに、どうやったら自分の希望をかなえられるか。」を考えています。 お金を使わずとも、自分の創意工夫で乗り切れることもたくさんある。それが、農業の醍醐味だなと感じています。

新規就農(令和7年8月取材時点)先輩DATA
松本和憲氏写真

氏名:松本和憲 (まつもとかずのり) 住所:豊岡市森 年齢:36歳 就農区分:Uターン

【就農から現在まで】 2015年 離職 2016年 豊岡市但東町の会社で農業の実績を 積み、自分の農業の方向性を模索 2017年 豊岡農業スクール入校、 ブドウ農家を志す 2018年 意欲のある若手ブドウ農家で、勉強会や 視察研修など、グループ活動を開始 2019年 豊岡農業スクール卒業、 一部、第3者継承により既存園地を 借り受け、就農へ 2025年 現在に至る

【農業経営の状況】 主な栽培品目:ブドウ 農地:53a(借地53a) 経営内容:ブドウ53a 労働力:本人 出荷先:JA直売所、知人の直売所、市場

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