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新規就農者の声Voice of seniors

自分たちが楽しく、どんな人でも楽しめる農業を目指しています。
取材日:令和7年3月
三木市吉川町でぶどうを栽培する宮 未来さん、宮 祐介さんご夫妻を取材しました。

農業を志した動機・きっかけは?
宮 未来氏:私が大学生のとき、親の介護で行き詰ってしまい、当時からお付き合いをしていた三木市出身の夫に相談をしました。
二人とも自然が好きだったこともあり、農業をしてみてはどうかと、南畑のぶどう園でアルバイトを始めました。
農園での作業はどれも新鮮で楽しく、初めて食べた南畑のぶどうはとても美味しく感動しました。
それがきっかけとなり、三木市への移住を決め、アルバイトをしながらぶどう栽培の技術を学び、後継者のいなかった園地を継承し就農しました。
嬉しかったこと、工夫していることは?
宮 未来氏:お客さんの「美味しかった」の声がきけた時がやっぱり一番嬉しいです。私たちが初めて南畑ぶどうを食べた時の感動をお客様にも味わって欲しい、その為には南畑ぶどうの味を落とさないこと、それを常に心がけています。
販売では直売所のオープン日時や売り切れ情報など、リアルタイムな情報をSNSで発信しています。ゴルフや仕事帰りのお客様にも買っていただけるように、直売所を午後からオープンしたり、夕方まであけていたりと工夫しています。
人とのコミュニケーションが好きで、出会った方々にも積極的に声を掛け、繁忙期には手伝いに来てもらったりもしています。昨年からは農福連携にも取り組んでいます。
苦労したことは?
宮 未来氏:農業を未経験から始め、引っ越し当時は貯金もなく、生活が安定するまではアルバイトを掛け持ちし、ぶどう園を継承するまで10年掛かりました。
また農園近くには賃貸物件がほとんどなく、介護向けに改装できる物件となると更に難しく、三木市に移住を決めてから2年近く探しました。

紫玉(左) と クイーンニーナ(右)
「夢があるなら就農を諦めないで欲しい。」
宮 未来氏:最初は兼業からでも少しずつ始めていけばいい。主人も1年半前までサラリーマンでした。
新規就農(令和7年3月取材時点)先輩DATA

氏名:宮 未来 (みや みき) 住所:三木市吉川町 年齢:36歳 就農区分:Iターン
【就農から現在まで】 2012年 大学中退 2013年 南畑のぶどう園でアルバイト開始 2021年 40aのぶどう園地を継承し就農 2023年 園地の拡大(24a)に伴い、 夫が離職し就農 2025年 現在に至る
【農業経営の状況】 農地:64a(借地64a) ぶどう 64a 7品種 (ピオーネ、シャインマスカット、藤稔等) 黒大豆 15a *現在休止 労働力:本人、夫、臨時雇 出荷先:直売、カフェ、ケーキ屋等