ホーム
- 先輩の声
新規就農者の声Voice of seniors

人も牛も健康が大事!どちらも真摯に向き合い、未来に続く酪農を築く。
取材日:令和8年5月
神崎郡福崎町で親元就農し、親子3代で酪農経営をする就農5年目の牛尾 晃さんを取材しました。

「牛への想いから始まった酪農への道」
農業をめざしたきっかけは?
牛尾氏:酪農家の家に育ったので幼い頃から牛は日常の一部でした。特に中学に入った時から牛が大好きだと気づき、大学進学の際に兵庫県立農業大学校で畜産課程を専攻しました。
農業大学校には乳牛はいませんでしたが、畜産課程の実習で育成部門を担当し3か月から出荷までの牛の飼育をしました。この実習で経験した母牛20頭と子牛20頭のお世話が今の酪農経営に大きく生かされていると感じています。
特に、牛のつなぎ直しや引き運動をさせるなどの作業を通して、牛を安全に導く難しさと責任の重さを学びました。また、牛一頭一頭それぞれに違った性格があり、おとなしい牛もいれば警戒心の強い牛もいるため、牛に合わせた接し方が必要だと思いました。
「止まらない仕事、止めない挑戦」
就農するといったとき、家族の反応は?
牛尾氏:家族は大賛成でした。でも、この世界に入って欲しいって言われたことはないんですけどね・・・。
就農してよかったことは?
牛尾氏:親元就農だったので、意見が通りやすく風通しのよい環境で経営に関わることができたことが良かったです。


苦労したことは?
牛尾氏:やっぱり、休みがほとんどないことです。
牛を扱っているので、自分の都合で仕事を止めることができませんし、毎日の作業以外にも牛の体調管理や出産、子牛の世話など緊急的な対応も多く、常に作業に追われています。
また、意思決定は家族とのバランスが必要になります。そのため、自分一人の判断で新しい取り組みや思い切った行動はとりにくいです。
しかし、その一方で家族だからこそ、やりたいことを理解し、挑戦させてもらったり、応援してもらえる良さも感じています。
酪農経営で大事にしていることは?
牛尾氏:あえて変なこだわりを持たないようにしています。
この業界にはいろいろな関係者がいて、たくさんアドバイスもくれるんですが、とりあえずその人たちの意見はすべて受け止めたうえで、自分なりに判断して取り入れるかどうかを決めています。
はじめから「それは無理!」と言わないように意識しています。多くの情報に触れることで自分の勉強にもなるし、経営判断する練習にもなると思っています。
「大切なのは、現場で牛を観る力」
これから酪農を志す人や後輩に伝えたいことは?
牛尾氏:ただ漠然と眺めるのではなく、毎日、意識して観察することが欠かせないということです。
・牛は毎日見る
・ポイントを押さえて観察する
一頭一頭の目をみて判断すると、小さな変化に気づき、レベルアップにつながります。

「とことん考える姿勢」
それでも病気がでた時は、目いっぱい考えます。「なぜ起きたのか」「どうしてこうなったのか」。ただ、治療するだけでなく、原因を追うことで再発防止につながるし、薬の使い方を理解することで、人任せにせず自分で判断する意識を持つことが大切だと思っています。
「農業は一人では、絶対にできない!」
これから就農する人に伝えたいことは?
牛尾氏:「地域との繋がりが大切である」ということです。酪農だけでなく、農業は一人では、絶対にできないからです。地元の営農組合と連携し、耕畜連携による持続可能な経営を実現しています。
また、祭りにも積極的に参加したり、他地域の牛仲間や生産者とのつながりも大切にしています。「友達は多い方がいい‼」と思うので異業種も含め交流を広げてほしいです。
新規就農(令和8年5月取材時点)先輩DATA

氏名:牛尾 晃 (うしおあきら) 住所:神崎郡福崎町高岡 年齢:24歳 就農区分:Uターン
【就農から現在まで】 2021年 兵庫県立農業大学校卒業 2021年 就農
【農業経営の状況】 経営内容:経産牛40頭、育成牛15頭 労働力:本人、父、祖父



