ひょうご就農支援センター

新規就農者の声Voice of seniors

先輩No.012
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最高品質の商品を圧倒的な量を作り、適正価格で販売する

取材日:令和5年4月
宍粟市山崎町でトマトといちごをメインに栽培する前田剛志さんを取材しました。

前田剛志氏写真

農業を志したきっかけ、決心した原動力は?

前田氏:電機メーカーで携帯電話(FOMA端末開発など)や家電のエンジニアをしていましたが、iPhoneや中国、韓国企業などの製品にシェアを奪われ、定年まであと30年間同じ仕事を続けられる気がしませんでした。これから30年間働ける仕事として農業が良いのではないかと思いました。

就農時に最も気をつけたこと、心がけたことは?

前田氏:就農前に農業法人で農場長として2年間トマト栽培を任せていただき、仕事を通じてトマトの植物生理をほぼ完全に理解できるよう勉強しました。植物生理がわからないと、トマト栽培で重要な環境制御をどうすればよいかもわからないし、就農時に絶対必要なスキルだと考えたためです。

苦労したことは?

前田氏:就農当初は販路が十分ではなく、たくさんトマトを作ると売るのに困るし、作業も間に合わなくなるので、意識してたくさん作りすぎないようにしていました。このため、就農から4年ほどは売上が低迷し赤字経営となっていました。

今では高品質な商品を作れるようになり、スーパーでの売れ行きも好調で経営も黒字化しました。その理由は、トマト管理作業のやり方や、見栄えと作業効率の良い袋詰め方法等をスタッフと一緒に考え、スタッフ全員で良いものを効率良くたくさん作れる仕組みを構築できたことが大きいです。

袋詰め作業の様子
前田剛志氏写真

就農して何が変わりましたか?また今の自分をどう思いますか?

前田氏:ただひたすら高品質な野菜をつくれるよう毎日必死に仕事をしています。好きだった野菜作りは、家族の生活のために作らなければならないものとなり、野菜を作るのが面白いという気持ちがなくなってしまったのは、一つ趣味がなくなったような残念な気持ちです。

休みも少なく、ひたすら働いていますが将来の夢のために頑張るしかないのかなと思っています。また、スタッフへの気配りは忘れないよう心がけています。

就農前の自分を振返り、これから就農を目指す人に一言アドバイスを

前田氏:200万円ほどの収入があればよいなら、どこかでパートで働いている方がよっぽど楽に200万円稼げます。農業で人並みの収入を稼ぐためには、強い気持ちを持って本気でやらないと難しいです。

10年先の自分に向け一言

トマトといちごの栽培技術はある程度確立できているので、今後10年で農業部門を任せられる人材を育成し、自分は新しい事に挑戦したいです。

抱負、今後の展望は?

新たにぶどうなども作り、いちごやぶどうを中心に作るジェラート屋を開きたいですし、もともとITエンジニアだったので、農業関係のITシステム開発会社も立ち上げたいと考えています。

しそう前田農園のおいしいとまと
新規就農(令和5年4月取材時点)先輩DATA
前田剛志氏写真

氏名:前田剛志(まえだたかし) 株式会社しそう前田農園 住所:宍粟市山崎町川戸 年齢:46歳 就農区分:Uターン

【就農から現在まで】 平成26年 大手電機メーカー退職後、 株式会社東馬場農園で研修 平成27年 株式会社兵庫ネクストファーム 雇用就農 平成29年 独立就農 認定新規就農者(宍粟市) 令和2年 法人 株式会社しそう前田農園設立 現在に至る

【農業経営の状況】 施設面積:鉄骨ハウス2,035㎡、 ビニールハウス792㎡ 経営内容:トマト(養液栽培)、 いちご(高設・養液栽培)  労働力:本人、父母、 雇用6人(従業員1人、パート5人) 出荷先:スーパー、JA直売所

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