ひょうご就農支援センター

新規就農者の声Voice of seniors

先輩No.006
チャレンジを恐れない! 山本悠生氏写真

限りある資源は過不足の無いよう守り維持したい!

取材日:令和4年3月
宍粟市一宮町で野菜を施設と露地で栽培する就農7年目の山本悠生さんを取材しました。

山本悠生氏写真
「最適な農業を目指す」

作物が育つのに必要十分な土壌環境づくりは何より大切。誰もが目指すことだけど、限りある資源は過不足の無いよう守り維持したい!

農業を志したきっかけは?

山本氏:不特定多数の人たちと接触することは苦手という理由で農業のアルバイトを始めたのですが、学生の頃から石川県の専業農家数軒で働くうちに惹かれ、楽しさを感じるようになり就農意欲が高まりました。

両親は土地持ち非農家でしたが就農については理解し、自宅倉庫や農機具の利用ほか経済的援助もしてくれました。

「固定観念は持たない」

就農時に最も気をつけたこと、心がけたことは?

山本氏:特にこだわったことはありません。むしろ無くて良かったかも。こだわりは、この先10年、20年後に出てくる結果として言えることと思っていました。いろいろ試して最適化されたもの、それがこだわりかなと思います。

こまつな栽培は、初期投資を抑えられ、短期で現金化が可能で、失敗してもやり直しができることは魅力でした。

小かぶ写真
「先ずは販路開拓、確保」

苦労したこと、悩んだことは? どう乗り越えた・解決した?

山本氏:最初は市場出荷の比率が高く、単価が暴落したとき、どうやって持ちこたえようかと。そんな時、JAから持ちかけられた業務加工向け、スーパーへの販路を確保ができたことが経営の安定化につながりました。ただし、売り先が多岐にわたるとそれぞれに出荷形態が違ってくるので注意が必要です。

「現実直視」

就農して何が変わった? 今の自分をどう思う?

山本氏:より現実的になりました。現実にあわせるしか仕方が無いです。環境条件、作物の生育状況にあわせること。就農したこの場で出来ることを探して、工夫してやっています。

小松菜写真
「経験は多いほど良し」

就農前の自分(就農を目指す人)にひと言アドバイスを

山本氏:就農までに、もう少し他の作物の農家でアルバイトして経験し、見方、考え方について学ぶ時間があれば良かったと思います。

多品目をやりたかった訳では無いのですが。とはいえ可能なら若いうちに独立した方が良いことも多いと思います。時間的にも余裕があるかを考えて欲しいです。

「余裕ある最適な経営を」

10年先の自分に向けてひと言

山本氏:余裕を持ちたいです。現在の作物、経営規模で、家族やパートの労働力と資金・経済力のバランスを保つことを考えています。経営の柱が何かを見極めていきたいです。

大規模化、効率化を目指しても、それが需要動向に適応した規模かどうかは考え続けたいと思います。無理しない規模、自身、家族がやっていける最適な経営をしていたいです。

山本悠生氏写真(収穫作業)

青年クラブ「宍粟つちのこクラブ」会長として抱負、今後の展望は?

山本氏:共通の作物の農家はいませんが、研修会や交流会など年齢幅も広めの和やかな雰囲気のゆるいクラブです。最年少の就農者が会長を務めると言う慣例がありますが、クラブ員の「お世話係」として気配りすることを学びました。就農を目指す人たちの良きアドバイザーになりたいと思っています。

新規就農(令和4年3月取材時点)先輩DATA
山本悠生氏写真

氏名:山本悠生 住所:宍粟市一宮町 年齢:30歳

【就農から現在まで】 平成25年 石川県で大学卒業後、 酪農家でアルバイト(半年間)の後 同県の施設葉もの栽培農家で1年間アルバイト 平成27年 実家の宍粟市一宮町で就農 平成28年 認定新規就農者(宍粟市) 平成29年 地元農業青年クラブ 「宍粟つちのこクラブ」入会、会長就任 令和2年 認定農業者(宍粟市) 現在に至る

【農業経営の状況】 農地:210a(借地140a) 施設:ビニールハウス 2,112平方メートル 経営内容: こまつな 延べ250a(施設6作、露地2作) こかぶ 延べ70a 労働力:本人、妻、雇用5名(繁忙期) 出荷先:業務加工向け、スーパー、JA直売所、 道の駅、学校給食、青果市場など

ページトップ
© 2021 Hyogo Farming Support Center. All rights reserved.